2025年10月9日、NintendoSwitch/NintendoSwitch2でプレイできるタイトルとして、スーパーファミコン用ソフト『マリオとワリオ』が配信開始となった。
(NintendoSwitchでプレイする場合、別途USBマウスが必要)

【 外部リンク 】
『任天堂公式トピックス:【10月9日追加】「ファミリーコンピュータ&スーパーファミコン&ゲームボーイ Nintendo Classics」に追加タイトルを配信開始。』
本作(マリオとワリオ)はスーパーファミコンの周辺機器であるマウスを使用して遊ぶタイトルだった。同様にマウスを使うソフトであった『マリオペイント』が先に配信されていた為、こちらも順に配信されるのではないかなという期待はあった。
ちなみに…任天堂が過去に発売したスーパーファミコン用マウスを使用する専用タイトルは、これとマリオペイントの2作のみなので、そういう意味では今回の配信でマウス専用タイトルはコンプリートとなった。
(次はスーパースコープだな)
【 意外な開発会社 】
このゲーム、実は開発したのはポケモンなどの開発でおなじみのゲームフリークだったりする。
今でこそオリジナルタイトルやポケモンの会社といったイメージだが、昔は割とマリオのゲームとか漫画原作のゲームなんかも作っていたのだ。

本作のオリジナルキャラである森の妖精ワンダが、マリオシリーズのサブキャラにあまりいないタイプの人型デザインなのも、恐らくゲームフリークのセンスと思われる。
【 ゲーム内容 】
で、どんな内容のゲームなのかというと、ワリオにバケツやらなにやらを被せられ、前が見えなくなったマリオ(あとピーチとヨッシー)を誘導し、ゴールにいるルイージの元まで連れて行くのが目的である。
マリオをクリックして小突くと進む方向が反転し、点線の上を叩くとブロックが出現する。
なお、マリオは止まってはくれない為、少しも待ったはかけられない。
常に状況が変化し続ける、いわば強制スクロールのようなゲーム。
操作に焦る感覚、リアルタイム感を楽しむゲームとも言える。

「マリオ達は、そのバケツ自分の手で外せないの?」とも思わなくもないが、きっと外せないのだろう。
(高いところから落ちたりするとバケツが浮かび上がる描写はあるが、外せないものは外せない…)
なお、バケツのMが逆さになって、ワリオのWになっているあたりは小粋である。
ルイージは公式サイトいわくマリオ達とはぐれてしまった設定らしく、とりあえずゴール(出口)で待っていることにしたようだ。仲間を探し回って更に遭難するのも難なので、迷子になった人としては賢明な状況判断かもしれない…。
【 手ごわいステージの数々 】
序盤のステージは仕掛けも難しくはなく、普通にブロックを出現させていけば問題はない。
ただし、このゲーム、1クリックのミスが命取りとなるシビアさを含んでおり、トゲの床などがあると序盤のステージでも気を抜けない。マリオをクリックしようとして、間違えてブロックを消したりするミスは茶飯事である。
(そこそこマウスの感度はいいが、画面がスクロールするとクリックの難度が上がる)

最初の森のエリアあたりをプレイする「意外と簡単だな」と思うだろうが、すぐ次の湖エリアあたりから徐々にゲームの本質が牙をむき始める。
なにせ途端に、ステージが広くなるのである。
その上、画面が結構狭い。開始前にステージの構成をしっかりと見て、頭に入れておかなければゴールへの向かい方が解らなくなってしまう。

ステージが難しいと判断した人はピーチ姫を選んでみると、やや難易度を下げることはできる。
ただ、それでも終盤のステージになるとゴールへの道は険しい。
何度もリトライしてクリアを目指そう。
逆に『簡単すぎる』などと感じた上級者は足の速いヨッシーを選んで、スター(叩くと動く)+コインを全部集めて最速ゴールを目指すことで、ハイスコアを狙って遊ぶこともできる。
かなりの難易度なので、我こそはというゲーマーは挑んでみるといい。
(俺は普通にクリアするだけで精いっぱいなのでやらない…)
また、ステージによって、用意されているギミックも様々。

勝手に出たり消えたりするブロックだとか、時間で消えるブロックだとか。
ステージによって背景やブロックの模様、マリオたちの被せられるものも違って楽しい。

中には、こんな初見殺しっぽいステージも…。
なお、この敵(ドドリゲス)をクリックして倒すと「アブナイ…」みたいな声を出す。
ドドリゲス…お前、喋れたんだな。
【 森の妖精・ワンダさん】
本作おいてプレイヤーの分身とも言える存在、妖精のワンダ。
マウス操作によって自在に動く様は、まさに妖精の如く優雅な挙動である。
多分、そんなに彼女はマリオ達とは面識はないんだろうけど、困った人を放ってはおけない優しい妖精でもあるのだろう。

そんな救助活動の最中、マリオたちを助けるついでにお金も集めるワンダさん。
妖精のイメージに反して、コインが好きなのかもしれない。

ステージを10までクリアするとボーナスステージへ移行。
そこで、報復とばかりにワリオがボロボロになるまでコインを出させるワンダさん。容赦ない。
(金の妖精…)

マリオがやられると、アメリカ人みたいなリアクションをするワンダさん。
操作は俺のミスだけど、ゲーム内の設定で見たらあなたの誘導ミスですが…。
描き込まれたグラフィックも相まって、こんなお茶目なワンダさんの様子もゲーム中では、たくさん見られるぞ。

そんな『マリオとワリオ』。
本作には森から水中から砂漠まで、バラエティ豊かなステージが、ざっと100も収録されている。
(好きなレベルを選んで遊べるので、クリアできないレベルがあっても一通りプレイすることは可能)
一つ一つのステージも工夫が凝らしてあって、「よくこのシンプルなゲームの中に、これだけアイディアを仕込んだな」と感心するほどである。
昔、スーファミの実機で夢中でプレイしたが、今やってもやっぱり難しい。未だにどうやって取るのか解らないスターなんかもある。
ただ、最初にステージを見渡せるから、理不尽さは感じない。やってて楽しい名作である。
非常に完成度の高いゲームだと個人的には感じているので、パズル系のアクションゲームが好きな人は触ってみると結構ハマれるかもしれない。
【 管理人:暗闇龍 】

【 『マリオとワリオ』はNintendoSwitchOnlineに加入後、NintendoSwitchおよびNintendoSwitch2にて『スーパーファミコン Nintendo Classics』をダウンロードするとプレイ可能です 】
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